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漢方コラム

花粉症の対策

 最近、テレビ、新聞等で花粉症の情報が聞かれる時期になりました。毎年花粉症でお悩みの方にはつらい季節です。
 そこで、春の花粉症の対策について2回に分けてお伝えします。

(1) セルフケアの基本は
 花粉症のセルフケアの基本は、まず抗原となる花粉との接触を避けることです。

 とはいえ、全く外出しないわけにはいきませんから、外出するときには花粉に触れない工夫をする必要があります。そこでおすすめしたいのは、メガネとマスク。

 マスクは花粉用のものでなくても構いませんが、水に湿らせたガーゼをマスクの中にはさんでおくと、花粉防止効果が高くなります。また、一度髪についた花粉はなかなか落ちにくいので、シーズン中は帽子をかぶるようにしたほうがいいでしょう。

 帰宅したら、体に付着した花粉をブラシなどでよく落とすようにします。うがいや洗面を欠かさないことも大切です。 掃除や洗濯にも注意が必要です。洗擢物を外に干すときは、乾いたら早めに取り込むようにし、1枚ずつしっかり花粉を払い落としてから室内に持ち込むようにしましょう。部屋の掃除には「ぞうきんがけ」をおすすめします。特にフローリングや畳は、掃除機をかけた後でぬれぞうきんでふき取るようにすれば万全です。

 
(2) ストレスに影響される鼻のバリア機能
 症状を少しでも軽くするための、日常のセルフケアをご紹介します。
 まずたばこやアルコールは控えること。たばこの煙には、花粉症を悪化させる化学物質が含まれています。自分自身が禁煙に努めるだけでなく、周囲の配慮も必要になります。 飲酒の翌日に鼻づまりがひどくなる人は少なくありません。これは、アルコールが鼻の粘膜を流れる血液の量を変化させ、うっ血や充血を起こしやすくするからです。花粉症の人は、もともと鼻粘膜の血液の流れが悪い傾向がありますが、お酒を飲むとそれが余計ひどくなります。シーズン中の飲酒はほどほどにしたいものです。

 ストレスも花粉症の症状に悪影響を及ぼすといわれています。鼻の粘膜はとてもデリケートで、心身のストレスや過労によって大きなダメージを受けます。鼻の粘膜は分泌物によっておおわれ保護されています。ところがストレスが加わると自律神経が影響を受け、鼻の腺から出る分泌物の量が減少して鼻粘膜は乾燥状態になります。こうなると、粘膜の持つバリア機能が揖なわれて、細菌やウイルスの侵入を容易にしてしまいます。まだ花粉症にはかかっていない、という人にとっても乾燥した状態が長く続くと発症の因子となりますから、注意してください。

 ちなみに、このような鼻粘膜の異常は、ストレスだけでなく過労、睡眠不足、体の冷え、乾燥、大気汚染などによっても起こるといわれています。花粉シーズンは、できるだけ心身のバランスを保ち規則正しい生活を心がけていただきたいものです。

 
(3) 普段から皮膚を鍛えましょう
 一度花粉症にかかってしまうと、毎年同じ症状に悩まされることになります。しかし、工夫次第では症状を軽くすることも可能です。次にくるシーズンに備える意味でも、花粉に負けない丈夫な体を作ることを提案します。

 その1つは皮膚を鍛錬することです。皮膚に刺激を与えることは、間接的に自律神経を安定化させることに役立ちます。皮膚を鍛錬する方法として乾布摩擦と冷水摩擦があります。

 乾いたタオルや冷たい水にぬらしてしぼったタオルで皮膚をこすっていくもので、皮膚に適度の刺激を与えることができます。

 より手軽な方法としては冷水洗顔がありまサも1年中冷たい水で顔を洗うだけで、鼻粘膜の過敏性がやわらくようです。ただし、これらの方法は、すぐに効果が現われるものではありませんから、根気強く行うことが大切です。

 花粉症などアレルギー疾患の背景には、「高たんばく・高脂肪」といわれる食習慣があるといわれています。花粉症との因果関係が明らかになっているわけではありませんが、こうした食習慣がアレルギーを起こしやすい抗体を作っていることは確かなようです。ふだんから、栄養バランスに配慮した食事の習慣を心がけたいものです。
 
次回は花粉症の漢方療法についてお伝えします。

2002年02月01日 14:14

 
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