夏バテ解消の漢方は?

最近、ご来店・電話等で夏バテに効く漢方薬はありませんかとのお尋ねが多くなりました。
そのお尋ねに合わせてお答えしようと思います。

Q:毎日暑い日が続きますが夏バテの漢方薬を教えてください

暑いですね!こう気温が高くなり暑いと、体内の水分が汗として体の外に出てしまいます。そうしてビールやジュースなど、冷たい飲食物を摂取する機会が多くなります。水をがぶがぶ飲むので胃腸が冷やされ、胃液などの消化酵素の働きや内蔵の機能が低下して結果、胃腸が弱って食欲不振となります。又、体表はクーラーで冷やされ内も外も冷やされます。これを夏バテと言います。その様な時体の疲れ、しびれ、足の攣りなどの症状が出ます。体に水を作り汗がだらだら漏れないようにする「生脈散」(ショウミャクサン)と言う漢方薬があります。ゴルフなどで汗をかきすぎると、足がツルという方に使えます。また胃腸の働きを助ける「補中益気湯」(ホチュウエッキトウ)、「参苓白朮散」(ジンレイビャクジュツサン)と言う漢方薬が非常に有効です。
熱いのでクーラーをかけて寝ると胃腸は冷たい水分で弱り、体表はクーラーで冷やされて体力が弱ってくると、下痢を伴う夏風邪を引くことが多くなります。このようなとき「真武湯」(シンブトウ)という漢方薬が良く効きます。
ちなみに体温が1度下がると免疫力が30%低下すると言われています。

Q:それでは夏バテを防ぐには?

夏バテを防ぐには=たんぱく質+脂肪(植物油)+香辛料
暑い夏場には皮膚の代謝が活発になるので、皮膚の原料となるたんぱく質が不足します。良質のたんぱく質の必要量が増えます。暑いと、ソーメンなどあっさりした食事に偏りがちですが、夏こそ、効率よいエネルギー源である脂肪をきちんととることが必要です。それと忘れてならないのが香辛料です。焼き肉やウナギの蒲焼きは、たんぱく質や脂肪が豊富に含まれており、まさに夏バテ防止の代表選手といえます。
香辛料には胃腸を刺激し、ぜん動を促し、腐敗を防ぎ脂肪分解、タンパク質の分解と消化吸収を助け胃腸を暖め食欲を増進させる作用があります。

夏は暑いですから、ついつい冷たい飲み物食べ物が多くなりがちです。汗をかいたら体温くらいの水分を補給してください。その水分の補給で1番いいのは「梅醤番茶」(ウメショウバンチャ)です。代用としてお茶に梅干しを1個入れてお飲みください。梅の塩分で汗として出たミネラルを補い、酸味で皮膚を少し締めて汗がだらだら出るのを防ぎます。そうめんつるつるというのも多くなりますが、生姜・紫蘇・ネギ等の内臓を温める香辛料を取って食べてください。 

Q:相談だけでもよろしいですか?

  電話又は来店での御相談だけでも結構です。相談だけという方も結構いらっしゃいます。
  漢方薬は1日分350円~700円でご予算に合わせてお作りすることが出来ます。